仏式

万が一、身内に不幸があったら―。危篤から始まり、法要まで続く一般的な弔事の流れを分かりやすくまとめました。

5、葬儀


葬儀と告別式の違い

葬儀とは、遺族や親族が故人の死を悼み、僧侶(導師)の読経によって浄土へ導くための重要な宗教行事です。 一方、告別式とは、故人の友人・知人など、生前に交流のあった人たちが故人に最後の別れを告げる儀式で、 かつては遺体を火葬場や墓地に送る「野辺送り(のべおくり)」の後で行われるものでした。 このように葬儀と告別式は元来まったく別の儀式ですが、野辺送りをすることが少なくなった現在では、 葬儀と同じ流れで告別式までを行う形がほとんどです。

葬儀の進行は宗派や地域によってさまざまですが、おおよそ下記のような流れで進められています。 なお、宗派によっては引導を渡す(死者に迷いを捨て、悟りを開くよう説き聞かせる)儀式を行う場合もあります。

【一般的な葬儀の流れ】
1.受付開始

開式の1時間前には始められるように準備を終えておきます。

2.遺族・親族着席

遺族は開式の15分前に着席します。席次は通夜の時と同様に。

3.会葬者着席

僧侶が入場(入堂)してくるまでに、世話役は会葬者を席に誘導します。

4.僧侶入場(入堂)

一同、合掌あるいは拝礼で迎えます。

5.開式の辞

司会者が開式の言葉を述べて、葬儀が始まります。

6.僧侶読経(引導)

僧侶による読経。通常30~40分ほどで終わります。

7.遺族・親族焼香

僧侶または司会者に「ご焼香を」と指示されるのを待って、喪主→遺族→近親者の順で焼香をします。

8.会葬者焼香

遺族の焼香が終わったら、会葬者が席順に1人ずつ焼香します。

9.弔辞

代表者1名(または数名)による弔辞の朗読です。

10.弔電披露

前日に打ち合わせておいた順番通りに弔電を紹介します。

11.喪主のあいさつ

会葬者に対してお礼のあいさつをします。

12.僧侶退場(退堂)

一同、合掌あるいは拝礼で見送ります。

13.閉式の辞

司会者が閉式の言葉を述べて、葬儀の儀式は幕を閉じます。


【自宅で行う場合】
自宅で行う場合[イラスト] 左がすだれを使った正式な忌中札。
現在では右のような簡単なものが一般的。
用途に合わせて部屋割りをする

自宅で通夜や葬儀などを行う場合は、弔問客・会葬者の来訪に備えて自宅内の整理をしておく必要があります。 まずは祭壇を置く部屋や遺体を安置する部屋、僧侶の控え室などの部屋割りを決めます。 祭壇を置く部屋は訪れた人たちが入れるよう、ふすまや障子などを取り外して広いスペースを確保します。 遺体を安置する部屋はなるべく奥の一室を用いると良いでしょう。 僧侶が着替えたりする控え室も必要になるので、部屋数が足りない時は隣家の1部屋を借りてでも用意します。 また、弔問客・会葬者や遺族・親族の控え室もあると何かと便利です。

室内の整理と祭壇の設置

部屋割りが決まったら、使わない部屋へ家具類を移動します。 この時、食器や筆記用具、座布団などはあらかじめ出しておくと、後々取り出せなくなって困ることもありません。 部屋の中の縁起物や装飾品、絵画なども取り外すか、白い紙で覆い隠します。 これらの作業は、世話役や手伝いに来た人、アークベルなどで分担して行います。

室内を片付けたら、祭壇や受付台などを用意します。 祭壇は宗派によって飾り方が違いますが、喪家の宗派に合わせて当社セレモニースタッフが設置・装飾いたします。 また、座布団や食器などが足りない場合は、当社セレモニースタッフに相談すれば手配いたします。

弔問・会葬に備えて屋外の整理も忘れずに

弔問・会葬に備えて、屋外の整備も整えなければなりません。 まず、駐車スペースを確保します。 次に自転車や傘立てなど、人の出入りの邪魔になりそうなものを片付けます。 鉢植えや観葉植物なども、見えないところへ移動したほうが良いでしょう。 また、地域によっては玄関先に不幸があったことを知らせる忌中札をかける場合もあります。